コーヒーやハーブティーと眠りに関してのお話
カフェインについて
コーヒーやエナジードリンク、濃い目のお茶や紅茶にはカフェインがはいっています。チョコレートにも微量ですが含まれています。
結論から言えば、カフェイン入り飲料を飲むとしゃきっと目が覚めます。でもそもそもなんで目が覚めるのか。それはカフェインが「活動するとどんどん貯まる眠気物質(主にアデノシン)」を一時的にブロックするからです。あと覚醒ホルモンのドパミンも少し出るようです。
要するに、眠気覚ましじゃなくて元気の前借りみたいなものです。眠気成分がたまってくる川をせき止めてるみたいな感じ。つまり効果がきれれば堤防が決壊して余計疲れるってことですね。
それから、おしっこがでやすくなったり(利尿作用がある)、パニック持ちの人は悪化させる(過呼吸の発作を誘発する)。これも睡眠不足にはよくない。夜中に何度もトイレにいったら睡眠の質が下がります。
ちなみに飲んでから30分程度で効果がでます。某ネット界隈ではこれを利用して昼寝の直前にコーヒーを飲んで仮眠してから30分後に働くなんて人もいるようです、なるほど。持続時間は、概ねコーヒーカップ1杯で90分。長くは続かない。ただ、カフェインを分解する酵素には個人差があるので、効き目はずいぶん個人差があるようです。ちなみに私は夕方に飲んでも眠れない人でした。
受験勉強等でコーヒーやエナドリで目を覚ますのも微妙です。記憶は睡眠中に定着するからです。睡眠の質を下げてしまうのはお勧めしません。ちなみに、お茶にもカフェインがはいっていますので、敏感な人は眠る前はカフェインレスのお茶がよいかもしれません。むしろ、運転や一時的な仕事のブーストには悪くないような気がします。その場合は飲んでから30分程度待つと捗るかもしれません。
ゆっくり眠りたい人は、コーヒーやエナジードリンク、濃い目のお茶などのカフェイン入りの飲み物は夕方以降は控えた方がいいでしょうね。
ハーブティーについて
睡眠のガイドラインなる書籍には「ハーブティーにはカフェインが含まれていないので、カフェイン入りのお茶などの代わりには良い。しかしハーブティ自体には睡眠を改善する効果はない」・・・とあります。ばっさり。
薬理学的にはそうかもしれませんが、人間には「条件付け」や「学習」という脳の機能があります。人間の脳は安心したこと、成功したことを繰り返すように出来ています。なので、眠る前のルーティンとしてカフェインレスのお茶を飲むことは悪くないと思います。
ただ、眠る前に体温があまり高いのは睡眠リズムによくないと言われています。もっと言えば、日中の体温と寝る前の体温の落差が激しいほど入眠しやすいと言われています。入浴や運動は眠る数時間前にしたほうがいいと言われるのはこのためです。なので、温かいカフェインレスのお茶やハーブティーをお風呂上りか、夕食後にリラックスして飲むのがベストなのではないか、と私は思います。